京極夏彦&茂山狂言 こらぼれーしょん
2002年4月26日見てきたその直後に溢れるばかりの感想を山ほど書いたのになぜか今見たら書き込まれてない。何故?
まぁそれならそれでそのままにしておこうかと思ったが、あまりにそれは口惜しくもったいない気がしたので又書く。
京極氏が書き下ろした新作狂言を茂山一家が親子三世代に渡って演じた。いかにも京極氏のストーリーだなぁというセリフや話筋やなにやかやもさることながら、狂言というヤツの懐の深さみたいなものに感服したと言っても良い。形式美って結構大事だよ、うん。
内容に言及すると、豆腐小僧が非常にかわいらしかった。もう結構いいお年なはずの千の丞氏がすばらしいと思う。かわいいのに威厳がある。物理的な分析を舞台役者という演劇の要素で探すと、まずその視線のやり方がいい。声が恐ろしく通るうえに聞き取りやすく緩急自在。うーん、おそるべし。豆腐小僧はきっと京極さんのおうちにいったのだろう。京極さんならかわいがってくれそうだ。
梟は動きが楽しいという、狂言の基本をおさえていたのが面白かった。茂山の千の丞に梟の霊がとりつくのだけれど、これが延々とりついていくものだからおかしなことになる。その絶妙な間が面白い。
もう一つの話もうまいこと言うなぁというストーリー。これは「チャリーン」という擬音語がかわいい。狂言の面白さの一つはこの独特の擬音語・擬態語だろうと思う。日本語というもの自体がまれに見る擬音語・擬態語の多さらしいが、なるほどこんな文化背景も関係しているのかなと歴史の重みに思いをはしてみたり。
機会がありましたら、この新作狂言是非是非ご覧あれ。会場限定豆腐小僧手ぬぐい付き京極夏彦書下ろし脚本を購入できるし、商売上手な彼らのこらぼれーしょんに万歳!
まぁそれならそれでそのままにしておこうかと思ったが、あまりにそれは口惜しくもったいない気がしたので又書く。
京極氏が書き下ろした新作狂言を茂山一家が親子三世代に渡って演じた。いかにも京極氏のストーリーだなぁというセリフや話筋やなにやかやもさることながら、狂言というヤツの懐の深さみたいなものに感服したと言っても良い。形式美って結構大事だよ、うん。
内容に言及すると、豆腐小僧が非常にかわいらしかった。もう結構いいお年なはずの千の丞氏がすばらしいと思う。かわいいのに威厳がある。物理的な分析を舞台役者という演劇の要素で探すと、まずその視線のやり方がいい。声が恐ろしく通るうえに聞き取りやすく緩急自在。うーん、おそるべし。豆腐小僧はきっと京極さんのおうちにいったのだろう。京極さんならかわいがってくれそうだ。
梟は動きが楽しいという、狂言の基本をおさえていたのが面白かった。茂山の千の丞に梟の霊がとりつくのだけれど、これが延々とりついていくものだからおかしなことになる。その絶妙な間が面白い。
もう一つの話もうまいこと言うなぁというストーリー。これは「チャリーン」という擬音語がかわいい。狂言の面白さの一つはこの独特の擬音語・擬態語だろうと思う。日本語というもの自体がまれに見る擬音語・擬態語の多さらしいが、なるほどこんな文化背景も関係しているのかなと歴史の重みに思いをはしてみたり。
機会がありましたら、この新作狂言是非是非ご覧あれ。会場限定豆腐小僧手ぬぐい付き京極夏彦書下ろし脚本を購入できるし、商売上手な彼らのこらぼれーしょんに万歳!
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