夏の暑い一日がおわり、夕方に涼しくなる頃ヒグラシは鳴き始める。それを聞くとなんとも哀愁ある気分になる。ところでヒグラシは涼しくなる夕方だけでなく明け方の涼しいときにもなく。早速今朝10分ほどだったがなくのを聞いた。もう夏らしい。寝たかったのに徹夜で読んでしまった以下。

◎王妃の離婚 佐藤賢一   集英社文庫
「Sum adooukatus novus ego.」って私も言ってみたいぜ!!ラテン語と法律をやっていて良かった!と実感してしまった作品。弁護士はいるぜ、新しくな、それは俺だ。(←直訳するとこうなる。ラテン語は動詞sumに格も人称も含まれるため通常主格の主語は強調のときとかしか言わない。つまりそのくらい自信をもっていえるのがうらまやしいなぁと)
正義観というのを弁護士みたいな法曹人は特に考えるわけで、青春を取り戻すためであろうがなんだろうが、法廷での攻防戦は非常にわくわくして楽しいものだった。しかしキャラとしてのストーリーはなんだか遠藤周作の沈黙を読んだ時みたいだと思った。なさけなっ。惜しいかな民法の親族編をやっていたらなお楽しく感じたろうと思うことしばし。時代設定もさることながら大学カルチェ・ラタンの存在が楽しかった。

◎ワンピース24巻 集英社
アルバーナ編が長すぎて、グランドラインの旅の一連としての目的を忘れていた。あまりにすんなりとその旅に戻るものだからちょっとびっくりした。これ以上メンバー要素は必要ないと思っていたので増えると思わなかった。大体5人が戦隊モノは定石だと思っていたしな、でもこれはこれで伸展があるのかな?人気が出すぎてスピードダウンした感は否めないが内容に落ちがないのはすばらしい。私がいうことではないがこれからもこの詰まったぎっしり感のストーリーで頑張っていただきたいものである。

◎歌行燈 泉鏡花  岩波文庫
昨日の古本屋さんで購入。小説のはずなのにセリフ回しを意識したような文体がとても好き。思わずバスを待ちながらぶつぶつと音読してしまうため、持ち歩くのは断念。家で時々独り朗読するに止める。

あーつーいーーーーーー。和室なのでエアコンのない部屋で今時生活している。湿気が・・シッケがぁ・・・・まとわりついて息ができないくらいです。あつい・・・

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