風の中の女

2005年12月3日 読書
ISBN:4087477355 文庫 北方 謙三 集英社 2004/09 ¥630

「化粧でもしておけばよかったわ」

気合を入れたいときに、ついつい赤味のつよい口紅を引いてみたくなるのは、ハードボイルド小説の読みすぎだと我ながら思う。
でも普段から血色が悪いといわれがちなので、ここぞという時には自分でも赤味の強いものを身に付けると気合が入る気がするのだ。・・・赤い下着をつけると元気になると、申年のときにもいうではないですか。
やはり、女性がハードボイルドするときには、メイクも重要な小道具になるものだ。あとは、普段着と決め時の衣装の違い。女28、独立事務所をもてるならたいしたものだ。やりたいことが見えなければ、誰しもそこまで強くはなれない。敵がはっきり見える分、読みやすいのがハードボイルドのよい所。敵対するものがあるほうが、ヒトは強くなりやすいと思う。んでもって、関羽と劉邦の如く、真の勝者となるには敵に対する際の周辺能力固めが必要だ。どれだけ周囲に優秀な人材を集められるかが鍵なのだ。過去も自分を助けた男、共に戦った男、関わってきた新しい男、対して女ではなく関われた主人公。
女性版、「格好いいとは、こういうことさ」なお話。(注:けして著作権を侵害しているわけではありませんよ)

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索