ISBN:4592188292 コミック 小椋 アカネ 白泉社 2005/08/05 ¥410

ホストクラブの後ろに紹介文を見つけて以来、とても気になっていた本でした。・・・だって、昭和初期、刺青禁制時代、という言葉がとてもイイ感じだったのです。そしてワンカットだけ入っていた素肌に絵を書いているシーンがとても印象的だったのです。設定時代が好きだったのと、タトゥではなく刺青!ってところにピンときました。
マドモワゼルバタフライというと、もちろんプッチーニを思い出したので、芸者見習の子が刺青に思いを託して〜みたいなお話を想像していたのですが、もっとほのぼのした良いお話でした。そこはかとない心の交流を可愛く作っているお話です。印象的には、「僕が歌うと君はわらうから」という高屋奈月さんの短編に似ていて、ちょっと切ないような気分になりつつ、ハッピーになれることがわかっているので安心して読める少女まんがでした。あぁっ、とにかく可愛かったのです。

大正時代とか文明開化の時代とか、妖怪を語りやすい時代設定のお話がすきです。妖怪を語りやすい時代設定→史実の中でも文化や法律や制度が混沌としていて、今ではありえないようなことが本当にあった時代、だと思います。アメリカの禁酒法時代とかも好きです。だからアンタッチャブルとかも好きです。ファンタジーだと、不思議を作るために、自分で世界観の設定自体から作ることもできるので、それはそれで好きなものもあります。

インプリンティングじゃないのかよ・・・と思いつつ、一人を思いつづける女の子のお話は可愛いくて好きです。一人を思いつづける理由に、生い立ちの複雑さとか、育ちの辛さとか、本人の素直すぎる気質とか、何かしら後押ししてくれる設定があれば猶納得しやすいな、と思います。

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