酒の席で、上司を侮辱する発言を根拠に、ものすごく降格された事件が取りざたされてましたが、その後どうなったのでしょうか。
労働法の問題だと思います。
ほかにも、派遣労働者のワーキングプア化に、国会審議に証言者が出たりと、日本の労働社会もずいぶんと様変わりしたものだと実感するニュースが耳にされます。

ツレが近々職場を辞しますが、彼女は私と同じく仕事をはじめ、ほぼ労働時間は変わらないし、休日も変わらないのに、勤務3年目にして年収額が100万近く違います。
営業と事務職という違いはあれど、どうしてこんな格差になるのか不思議です。
そして、上のものにまったく現場の声を伝えられないことに日々嘆いておりました。
かくゆう自身の職場でも、入社当初に宣伝口上で聞いていた社内雰囲気とはだいぶ格差が出てきました。いっても、私の会社はまだ若いです。設立15年に満たない。創業メンバーが社内を支え、会社の大部分を構成していたときはよかったのですが、やはり創業時をしる人間よりも、その後に入社して、落ちついて来たころしかわからないメンバーの方が多くなると、どうしても雰囲気が変わってくる。現実には変わってきている雰囲気に合わせて、制度も命令伝達機関も変えてしまったほうがいいのにと思う場面が多々あります。けれども、現在トップの意思決定機関を構成しているのは、創業メンバーであり、そうそう変わらない。というのがジレンマ化しています。自分でやるのは面倒なので、自身は何も発言してません。別に自身の位置だけ見たら、今のままの雰囲気でもぜんぜんかまわないから。

労働者なんて、結局はそこに行き着くと思う。会社命!といえたのは、年功序列で、今そういっておけば、必ず将来的には自身も報われる、という保障の元でなければ、滅私奉公なんてそうそうできるばずがないし、そもそも社会の最小単位である「家庭」経済が立ち行かないではないか。その前提で、上述した酒の席で上司に本音をぶちまけた人はある意味時代に乗り遅れつつ、貴重な人材でもあると考えられる。それを会社自身が否定しているのでは、ますます会社内部は腐って行くばかりと思わずにはいられない。
あほう学部で判例をかじった際に、カフェー丸玉女給事件というのがあったが、その際に酒宴での戯言に司法権力は介入せず、と学んだ記憶がある。(間違った覚え方のようなきもするが・・・)
今回は、酒宴での行動を元に下された社内決定を覆す、という使用者への撤回要求だから、裁判でも判断できるのかもしれないが、酒での席のことを判断できず、っていわれたら、労働者がかわいそうだ。今回ばかりは、介入してくれることを切に願う。

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