ISBN:4198623007 単行本 五條 瑛 徳間書店 2007/03 ¥1,890

もう上位表示されないかもしれませんが、五條瑛でググるとちょっとふるい氏のインタービューが表示されます。内容は、氏自身はペーパーバックを書きたいのだという意識でもって作品を生みだしているとのこと。大賛成です。読み捨て御免、ビバ量産ハーレクイン!キャラ小説上等!とわたくしも思います。

上述に外れず、読んだ本もさらりと読めるストーリー展開で勢い命のお話でした。テロが日常になった日本のお話で、テロリストをスカウトしに「島」から出稼ぎに出てきている女性Jのお話です。大抵スカウト対象は、人生に飽き、理想郷を夢見ている人々です。生きるために必死のJという女性の眼差しに次々とやられていく人がいる一方で、無気力に生きていた現代の若者秋夫は、Jとの出会いを無駄にはしないものの、自身の力で生きる力を取り戻し、無気力な若者を脱する、というお話です。

この人の作品は、結構いつでも社会派なテーマながらストーリーはテンポよく、キャラがハードボイルドチックで素敵です。今回は帯に「サスペンスと青春小説の融合」なんてかかれていたので、非常にびっくりしましたが、ちゃんと氏の魅力である「ステキ(そう)なおじさま」もでてきてました。反面、現実を生きるために年齢よりも大人になってしまった10代が出てきて、確かに少年の成長=青春小説、と捉えることもできるかと思われます。

ぐだぐだしている若者と、反面的な年より大人びた少年少女たちの作り方が、いつもとても身に迫るキャラ作りです。

続いて、革命シリーズ第6段へ移行予定・・・

コメント

我洛
我洛
2007年4月12日6:30

トラックバックの使い方がわからないよー

お気に入り日記の更新

日記内を検索